現在公開中の話題のサスペンス映画「ハプニング」。ある日突然訪れる人類の破滅。そんな状況に巻き込まれたとき、人はどんな思いを、そしてどんな行動をとるのだろうか?そんな重厚なテーマをサスペンス&ホラーな要素たっぷりな娯楽作として映画化した「ハプニング」。いろいろとツッコミどころは満載ですがそれでも主人公二人と子供との関係はなかなかに感動的なものがありました。
で、見終わった(というか最初のハプニングがおこった)瞬間に真っ先に思い出したのがこのスティーヴン・キング著「セル」(上下巻・新潮文庫)。ある日突然、世界中の人間が狂気に侵される。理性を失い、殺し合い、自殺する人間たち。そんな中、正気を保つわずかな人間たちはそれぞれが助け合い、憎みあいながら安全な土地を目指す…。とにかくこの小説と映画の類似点はたくさん。導入部の事件の様相はもとより、狂気に侵された人間たちの様子、安全な土地を目指しながら関係を深めていく人間たちなど物語の大筋もほとんど同じ。もはや原作といっても過言ではないほどそっくりなのです。ただ、圧倒的に違うのはホラーの御大キングの迫力。シャラマン演出では絶対にたどり着けない”人間の本質”に迫る狂気の迫力と悪魔のようなディティールの細やかさ。映画であいまいだった「なぜ!?」の部分も小説では納得(というか無理やりですが)させられるという離れ業も演じてくれています。実はこの小説も映画化の予定があったりするのですが、もうシャラマンは絶対この小説、読んでるはずです(断言)!!
とにもかくにも映画「ハプニング」が面白かった人もそうでなかった人も、キングの「セル」、ぜひご一読ください!!
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