カテゴリー「OTHERS」ってなんだかLOSTみたいですね…(笑)
というわけで最近感動した映画のお話を。
絶賛公開中の映画「ミスト」。
”ホラーの帝王”スティーブン・キングの同名中篇を「ショーシャンクの空に」などのフランク・ダラボン監督が映画化したこの作品、とんでもない傑作でした!!
嵐の夜の後、突如発生した霧。瞬く間に田舎町を覆い尽くしたその霧の中には異形の怪物たちが潜んでいた。怪物に支配され破壊されていく町。スーパーマーケットに取り残された親子は生き残るために怪物たちと戦うが、本当の敵はスーパーマーケットの中の人々だった…
設定や物語は完全に往年のB級ホラーそのまま。なのにサスペンスや恐怖感は超一級!!そここに出現する怪物はこれぞB級映画!!っていうぐらいツボをついたデザイン&残虐さですし、狂信的な女性の狂気が蔓延していく過程や現実主義者の弁護士に対する主人公の感情の流れなどの表現は的確かつリアル。本当にその場所にいるような錯覚に陥り気持ち悪いことこの上ないです。さらにあの驚愕のラスト!!賛否両論あるみたいですが、個人的にはキング&ダラボンコンビの今までの映画と同じく"希望を持つことが一番必要”ということを表したかったのではいかと思います。それにしてはあまりに残酷かつ非情なので、やりすぎかとは思いますが、そこは9.11を経験したアメリカ人の”本当のリアル”ということではないでしょうか。
とにもかくにもこの傑作「ミスト」、原作小説も大傑作で初めて読んだ中学生の時にはあまりの恐怖でしばらく靄とか霧が本当に怖かったほど。キング節全開(粘着質&厭世感)のこの中篇はキング入門にもぴったり。映画とは違う救いのあるラストもちょっとした清涼感を与えてくれます。映画に感動した人もそうでない人も、とにかく読んで損はない作品です。
骸骨乗組員 スケルトン・クルー 1
スティーブン・キング/扶桑社/651円(税込)